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【VDE】バンガード・米国エネルギーセクターETFはエクソンモービルが軸、過去パフォーマンスが悪いのが難点

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けんしんです。

 

これまで、セクター別ETFについて、VGT(情報技術)、VOX(通信サービス)、VFH(金融)、VPU(公益事業)について書いてきました。

 

バンガードセクター別ETFは全部で10個なので、今回で半分ですね。

 

今回は、米国株投資家が大好きなエクソンモービルが含まれる、バンガード・米国エネルギーセクターETF(VDE)について書こうと思います。

 

 

 

 

 

VDEとは

VPUとは、「MSCI USインベスタブル・マーケット・エネルギー25/50インデックス」に連動するETFで、米国のエネルギー企業全般に投資しています。

 

このセクターは、石油ガスの探査・開発・貯蔵・輸送・精製・販売・掘削などを行う企業で構成されています。

 

また、大型株、中型株、小型株を含んでおり、対象セクター全体を広く網羅しています。

 

VDEの経費率は年率0.1%という素晴らしい価格設定で、非常に低コストで分散効果が得られます。資産額は35億ドル(約3800億円)と流動性も十分です。

 

 

VDEの構成銘柄

VDEの構成銘柄上位10種は下記のとおりです。

 

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オイルメジャーがETFの多くを占めており、エクソンモービル(23.0%)、シェブロン(17.0%)、コノコフィリップス(5.1%)の3銘柄で全体の45%を占めています。

 

ちなみに、アメリカを本社に置く企業に限られるので、エクソンモービルと並び米国株投資家に人気なメジャーの一角・ロイヤルダッチシェルは含まれません。

 

日本の投資家にとっては、ロイヤルダッチシェルも含まれた方が、人気が出たかもしれませんね。

 

米国オイルメジャーに次ぐ銘柄と、シュルンベルジェ(3.9%)、EOG(3.9%)、フィリップス66(3.0%)、キンダーモルガン(3.0%)…と石油ガスの探査・輸送・販売などの会社が占めています。

 

石油の上流(探査・開発)から下流(販売)までを網羅した構成と言えます。

石油を事業の中核に据えている手前、どうしても原油価格に左右されるETFと言って良いでしょう。

 

 

 

 

VDEの実績・チャート

VDEの実績

VDEの実績は下記のとおりです。

 

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1年間・3年間・5年間でマイナスとなっており、10年間と長期で見て漸くプラスになっている状況です。

 

 

VDEのチャート

VPUの5年間チャートは下記のとおりです。

 

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VDEは青色で、比較対象として、S&P500のETF(VOO)を赤色で、エクソンモービル(XOM)を黄色で示しています。

 

チャートを見ると、無残と言って良い残念なパフォーマンスですね。

 

市場全体では、2015年・2016年は微増、2017年は大幅上昇、2018年が低迷という構図でした。

 

 

 

VDEの良い点

銘柄分散により個別企業リスクが抑えられる

ETFには全て言える理由ですが、VDEは多くの金融銘柄で構成されているため、個別銘柄投資よりリスクが抑えられています。

 

石油企業は原油価格に連動するため、個別企業の差は出にくいですが、BPが2010年にメキシコ湾原油流出事故を引き起こしたように大規模災害が起きる可能性もあります。

 

この時、BPは破綻も噂され、株価も大きく下落しました。

(余談ですが下がりまくったBPの株を少し買いました)

 

こうした個別企業のリスクを軽減するためにも分散されたETFというのは大きな魅力があります。

 

地政学リスクのリスクヘッジになる

 

VDEを構成する石油ガス企業の特徴として、原油価格の上昇が恩恵となるという点があげられます。

 

石油企業は、石油を発掘・精製・販売という流れを取るため、最終的な販売価格が高いほど利益を取りやすい体質です。

 

原油は、中東で何か問題が起こった時に供給不安を反映して、価格が上昇する性質があります。

 

中東で問題が起こった時は、地政学リスクを嫌気して市場全体が下がる事が多いですが、原油価格上昇⇒エネルギー企業株上昇という流れでVDEが上昇すれば、ポートフォリオ全体のリスクヘッジになります。

 

 

 

VDEの悪い点

原油価格の下落に弱い

VDEの良い点と真逆の状況ですが、原油価格の下落に弱いという性質があります。

 

原油価格が下落すると石油企業の業績が悪化するため、VDE構成企業の株価が下落することになります。

 

それに伴い、VDEの価格も下落します。

 

 

中東の政治に振り回される

原油価格の上下がVDEのパフォーマンスに影響すると書きましたが、この原油価格に影響するものに中東の政治があります。

 

下記のように中東の政治は目まぐるしく動き、予測するのは大変難しいものです。

 

OPECによる原油増産・減産

・イランとサウジアラビアの対立

・テロ組織の活動

 

こうした予測しがたい政治動向に振り回されるのがVDEの厄介なポイントです。

 

 

セクターETF最悪のリターン

 

VDEの嫌な事実として、過去パフォーマンスが最悪という点があります。

先にVDEの実績を貼りましたが、他のセクター別ETFとの比較でパフォーマンスが劣悪です。

 

1年間、3年間、5年間、10年間いずれも最下位という不名誉な記録を打ち立てています。

 

これらはあくまでも過去実績なので、今後も同じ推移になるとは限りません。

しかし、下がり続けている銘柄に手を出すのは難易度が高い投資になります。

 

反発を期待して逆張りを行うのもアリですが、思い通りに行かない可能性は意識した方が良いと思います。

 

 

 

終わりに

今回はVDEについてまとめてみました。

 

VDEは過去パフォーマンスが劣悪で、中東の政治や原油価格という予測しにくい事柄に左右されるため、なかなか難易度が高いETFです。

 

ただし、VDEの主力であるエクソンモービル個人投資家に人気の銘柄です。

石油株の購入を考えているなら、個別リスクが分散されたVDEは選択肢になり得ると考えています。

 

ちなみに、私個人は少し前までエクソンモービルシェブロン保有していたのですが、上述の①パフォーマンスの悪さ、②中東の政治や原油価格に振り回される状況に嫌気が差し手放しています。

 

このことが嫌な記憶として残っているだけに、VDEを買うというのは選択肢にし辛いところです。

 

ただし、投資はバリュエーションが大事だとも考えています。

今後も低迷が続き、割安さが際立ってきたら買ってもよいかなという気もします。

 

今後買う可能性は排除しませんが、セクター別ETFとしては最も買いにくいイメージですね。

 

 

 

関連記事

VFH(金融セクターETF)について書いた時の記事です。

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VGT(情報技術セクターETF)について書いた時の記事です。

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VOX(通信サービスセクターETF)について書いた時の記事です。

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