けんしんの株式投資

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NYダウ・S&P500が最高値更新だが、貿易戦争を思えば素直に安心できない

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けんしんです。

 

最近、連日のように米国株が上昇し、NYダウやS&P500が最高値を更新するに至りました。

 

上昇の理由は、①FRBの利下げ観測を織り込んだ、②米中貿易戦争の懸念が和らいだ、の2点が合わさった形になります。

 

今回の上昇と今後のスタンスについて考えをまとめてみたいと思います。

 

 

 

1.FRBの利下げ期待

株式の上昇の要因として第一に挙げられるのは利下げ観測です。

 

連邦公開市場委員会(FOMC)は18、19両日開いた定例会合を終え、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2.25-2.50%のレンジで据え置いた。見通しの「不確実性」を指摘し、過去10年余りで初めて政策金利引き下げの準備があることを示唆した。

会合後に発表された声明からは、政策金利の判断において「辛抱強くなる」との文言が削除された。公表された当局者予測では、年内のインフレ率が当局の目標2%を大きく下回るとの見通しが示された。米連邦準備制度理事会FRB)のパウエル議長はトランプ大統領から、景気後押しのために金利を引き下げるよう繰り返し要求されている。

引用元: Bloomberg

 

景気指標の悪化、市場からの突き上げを受けて今年度中の利下げは確実の情勢です。

早々に7月のFOMCで利下げ実施が期待されています。

 

この状況を受け、米国株式が大きく上昇、米10年債利回りは2%近辺と大きく下落しています。

 

 

 

2.米中貿易戦争の懸念和らぐ

株価上昇の次の要因として上げられるのは、米中貿易戦争の懸念が和らいだことになります。

 

米中両国は、来週大阪で開催される20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)で両国首脳が貿易協議の再開を目指し会談することを明らかにした。これを受けて米国株は上昇した。

トランプ米大統領は18日のツイッター投稿で、中国の習近平国家主席と「とても良い」電話会談ができたとし、28、29両日のG20で「時間をかけて会談」するだろうと述べた。また、「会談に先立ち、それぞれのチームが協議を開始する」と説明した。トランプ大統領は習主席が会談の申し出を断れば追加関税を発動すると繰り返し警告していた。

引用元:Bloomberg

 

先月、米国が中国の合意違反を理由に関税を引き上げたことから、貿易戦争が再燃していました。

 

解決には、G20の米中首脳会談が肝と言われていましたが、実現について不透明でした。

この度、トランプ大統領が「会談実現」をアナウンスしたことを受けて、懸念が大きく後退しています。

 

FRBの利下げ期待と合わせて、株高、金利低下を導きました。

 

 

 

期待で上がり過ぎるのは怖い

現在、株価が大きく上昇していますが、利下げにせよ貿易戦争懸念にせよ、期待だけで上がっている感が拭えません。

 

また、上げ幅についても少々行き過ぎはないかと思うところがあります。

 

特に、最近の経済指標は悪い数字が頻発しています。経済情勢を踏まえれば、過去最高値を更新するというのは正直腑に落ちない面があります。

 

そもそも上述の2つの期待が実現するのか、実現したとしても材料出尽くしで反落するのではないか、という点を懸念するところです。

 

今後も上昇を続けることは容易に信じられず、下落する覚悟はしておくべきというのが率直な感想です。

 

利下げ期待で株価上昇は正当??

過去の相場を振り替えれば、好景気終盤での利下げは景気後退へのシグナルとされています。

実際に景気後退に繋がれば、株価の持続的な上昇は難しく、今が天井となる危険性があります。

 

こうした事実は誰しも知っているはずなのに最高値を更新しているのは、利下げによって本格的な景気後退は食い止められるというのが市場の総意だと推察します。

 

私もこのスタンスには概ね賛同しており、米国は簡単には景気後退入りはしないと考えています。

 

そういう意味では、利下げ期待で株価が上がるのは理解するのですが、気になるのは貿易戦争です。

 

 

 

貿易戦争の行く末は??

貿易戦争については、何とも読み辛いですが、両者ともに簡単には折れないのでは?と考えています。

 

まず、貿易戦争とは言いつつ、立場的にはアメリカが圧倒的に上で、中国がどこまでアメリカの要求を受けるかが焦点だと思っています。

 

しかし、中国としては米国の要求を一方的に受ければ、習近平体制・共産党支配への不満に繋がりかねず、そう簡単には受けられないと思います。ほどほどの妥協で乗り切りたいというのが本音ではないでしょうか。

 

とすると、あとはアメリカがどの程度の妥協で手打ちするかになります。

 

トランプ大統領が再選目当てで妥協するという意見をよく耳にします。

確かに、そうした面があるのは賛同しますが、実は対中強硬については共和党民主党に共通した議会の総意という状況を踏まえれば、そう簡単には米国は折れないと思います。

 

アメリカ側でもこのままでは自分たちもマズイと考えるような状況にならない限り、続く可能性が高いのではないでしょうか。

 

米中双方が折れなかった場合、景気後退に至ることもあり得るでしょう。

 

という事で、いくら株価が上がっているとは言え、個人的には楽観できません。

気持ち防御的なスタンスを取ろうと思います。

 

直近ではG20での米中首脳会談が試金石ですね。

ここでどういうアナウンスがなされるかが注目です。

 

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