風林火山 投資録

疾きこと風の如く、徐かなること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如し

パウエル議長の講演は株式市場に恵みの雨だが、素直に喜べない

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けんしんです。

 

11/28のパウエル議長の講演で株価が大きく上昇しました。

www.bloomberg.co.jp 

翌日朝起きて株価チェックをしたところ、保有銘柄が軒並み上昇しており、初めては我が目を疑いました。

 

上昇の理由はパウエル議長が、「現在の金利は中立金利をやや下回る水準」という趣旨の発言をしたこと。

 

パウエル議長の発言は前回のタカ派的な発言を弱めたことになり、これにより、市場がFRBは利上げを急がないと解釈し、大幅上昇に繋がりました。

 

如何に市場が利上げを恐れていたかを物語っていますね。

 

 

 

 

金利が上がらないとなれば??

発言を受けてアメリカの10年債利回りは大きく低下しました。

11月上旬は3.2%あった金利が現在は3%を割るまでになっています。

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(米国10年債利回り:investing.comより)

 

金利が上がらない場合は

ハイテク銘柄⇒リスクオンに繋がれば、上げやすい性質

(ただし、本当にリスクオンに繋がるかは注意を要す)

高配当銘柄⇒ライバルの債券利率が抑えられ、高配当の強みが生きる

 

上記2点から多くの人が持つハイテク銘柄にとっても高配当銘柄にとっても有利な状況になると思われます。

 

利上げ姿勢の軟化による株価上昇はありがたいですが、個人的に100%喜べない部分があります。

 

金融株にとっては痛い

私はポートフォリオには結構な比率の銀行株があり、利上げの鈍化は収益拡大の機会が損なわれるため不利に働きます。

 

個人的には利上げの工程は予定通りに実施され、市場が冷静に消化する事で、市場の混乱が収まる事を期待していたのですが、混乱が想像以上に大きい&長引いたため、FRBが折れたという形でしょうか。

 

市場の混乱を抑えるためとはいえ、少々複雑です。

 

将来的にインフレ対応に後手に回る懸念もありますが、市場が落ち着き、実体経済の強さが維持されれば、再び利上げの環境が再び整う可能性もあります。

 

今回のパウエル議長の発言で銀行株がさほど下げない点を鑑みても、利上げ鈍化による収益への懸念より市場が落ち着く事による好影響が大きいと市場が判断したのだと思います。

 

予定通り利上げしつつ株式市場が強いという最善の状況は遠のきましたが、株式市場が落ち着くという次善の状況となれば一先ず満足すべきなのかもしれません。

 

ただし、そう簡単に上手く行くかな??という思いもあります。

引き続きシートベルトを締めておいた方が良さそうですね。

 

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