風林火山 投資録

疾きこと風の如く、徐かなること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如し

決算と株価の不思議(IHI)

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おはようございます、けんしんです。

 

決算内容に応じて株価は上下するものですが、今回の米国株決算ではハイテク銘柄を中心にマイナス面に焦点が当たり、下げで反応することが多かったです。

 

この辺りは投資家側ではどうすることも出来ませんので、受け入れるしかありません。

 

そんな中で何故この決算で上げる??という銘柄がありましたので、日本株で恐縮ですが、ちょっと書いてみたいと思います。

 

その銘柄はIHIとなります。

IHI三菱重工川崎重工と共に大手重工と言われる会社です。

米国で言えば、規模に差はあるもののゼネラル・エレクトリックと同業ですね。

 

さて、IHIが8/7に発表した決算はこちらです。

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受注・売上・利益全てにおいて前年度より悪化する残念な決算でした。

三菱重工川崎重工は前年より良かっただけに明暗が分かれました。

 

通期業績は据え置いたようですが、どこかで下方修正に追い込まれるのでは??と思ったところです。

 

加えて、IHIは同じ日に悪いニュースが流れました。

IHI、100億円申告漏れ指摘される 不服申し立てへ:朝日新聞デジタル

移転価格を巡り、東京国税国から100億円の申告漏れを指摘されたようです。

不服申し立てをするそうですが、決算ミスと同時のニュースでは踏んだり蹴ったりで、正直株主が可哀想に思ったものでした。

 

しかし、翌日蓋を開けてみたら株価は上昇しました。

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(出典:ヤフーファイナンス

何で??と思って、決算を詳しめ読みましたが、残念ながら株価上昇を肯定できるようなものは見つかりませんでした。

(強いて言えば、想定レートを1ドル=105円と保守的に見ており、上振れが期待されるという事でしょうか)

 

第1Q決算は悪かったものの通期達成は可能、申告漏れの影響は軽微というのが市場の判断なのかもしれません。

 

8/8付の日経新聞に、航空機エンジン新工場の用地取得で優先交渉権を獲得したと出ていたので、案外これが理由の可能性もありますが。

IHIの新工場投資額200億円に、用地取得へ優先交渉権 :日本経済新聞

 

機関投資家は優秀な人材を揃え、企業にヒアリングしたり、アナリストを利用したりするなど、多くの情報を収集・分析して理由を特定出来るのかも知れませんが、情報面でも能力面でも劣後する個人投資家には難しい場合があります。

 

こういう場合は、理由はさておき上がったという事実をもって判断するしかなさそうです。

(市場の判断に従うもよし、間違っていると考え、逆張りに向かうのも良し)

 

本件に限らず、全容を認識できないまま判断しなければならない事も多く、個人投資家の個別株投資は難しいものがあると感じます。インデックス投資の方が賢明というのは私も全く異論ありません。

 

しかし、個別投資は楽しいですし、色々考えたり調べたりして勉強になります。

自分の限界を認識した上で、努力できる部分は努力して続けて行こうと思います。

 

 

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