風林火山 投資録

疾きこと風の如く、徐かなること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如し

トルコリラ1(状況確認)

こんばんは、けんしんです。

 

以前も書きましたが、現在FXでだいぶやられています。今まではあまり気にせず放置気味でしたが、短期間で大きく下げたことと、アルゼンチン危機を目の当たりにして、他の新興国も同じようになってもおかしくないという事で危機感を持ちました。

 

FX投資家としての私は穴だらけなので、根本的には投資姿勢そのものを直さねばなりませんが、まずは恥ずかしながらほとんどフォローしていなかったトルコリラ(私の主要保有通貨)の現況を確認したいと思います。

 

まずは簡単にトルコの概況です。

■トルコの概況

 ①人口:80百万人(世界19位)

 ②GDP:8,495億USドル(世界17位)

 ③経常収支:▲471億USドル

 ④失業率:10.6%

    ⑤インフレ率:10.9%

    ⑥政策金利:8%

 ⑦財政収支(対GDP比):▲2.29%

新興国に多い高インフレ、高失業率、財政赤字貿易赤字に苦しめられています。 

 

次に、トルコリラ/円の推移ですが、年初より悲しいくらい下落しています。

■2018年度各月第①営業日のTTM

2018/1/4:29.84円

2018/2/1:29.11円

2018/3/1:28.06円

2018/4/2:26.90円

2018/5/1:26.97円

2018/5/15:24.83円(21:30現在)

 

月足チャート見ると長期間に渡って下げて来たのが分かります。

f:id:Ithere:20180518192305p:plain

 

2018/1/4→2018/5/15(本日)まで、5.01円トルコリラが下落しました。下落率にしておよそ17%。ドル円で言えば、5ヶ月で1ドル=110円→92円まで下落した計算なので、非常に恐ろしい数字です。私の場合、レバレッジもかけてますので、下落額は更に悲惨な事になっています。

 

さて、トルコの状況としては、以前も書いたアルゼンチンと同様、インフレ率の高進や米国金利高に端を発する資金引き上げの逆風を受けております。

 

その中で、トルコ固有の問題としては、以下の3つがあるようです。

 

①中東リスク

エルドアン大統領のハト派志向、中央銀行への介入姿勢

③大統領選挙が近い(6/24)

 

 ①については、シリア問題が沈静化しているものの、現在イラン問題が台頭して来ています。アメリカのイラン核合意からの離脱、イラン・イスラエルの対立激化、イスラエルの米国大使館のエルサレム移転などホットな話題が続いています。最近は落ち着いているもののクルド人問題も抱えています。①については、今後も予断は許しません。

 

②については、先週、史上最安値を更新するトルコリラの下落を受けて、エルドアン大統領は経済関係者会議を招集。リラ防衛のための方策を発表すると思いきや結局何もなし。逆に、「金利引き下げ」を主張し、結局トルコリラはまた下がってしまいました。また、度々トルコ中銀への利下げの圧力をかけているようです。インフレ対策と通貨防衛のためにはアルゼンチンのような利上げが必要なのですが、逆に利下げしても大丈夫でしょうか? 非常に危険な気がします。

 

③については、言わずもがなな面もありますが、誰が勝つかで今後の国家運営が大きく変わるので、リスクが大きいというところです。数年前のEURO圏での選挙の度に市場が神経質になっていたのは記憶に新しいです。ただ、選挙はリスクですが、南アフリカのズマ大統領交代のように、市場が好感して通貨高になる可能性もあります。

 

 以上、ざっくりとまとめましたが、非常にやばい感じがします。短期的には上がる要素が見つからない&実際に底なしに下げ続けているという状態です。少なくとも大統領選まではポジション落とすのが一番賢い選択肢のように思います。

 

ちなみに、添付はロイターからですが、この表現笑いました。

f:id:Ithere:20180522004054p:plain

(ロイターより)

 

トルコは、中東の大国であり、欧州との懸け橋に位置するため長期的には伸びてくると思ってますが、短期的には悩ましい局面が続きます。

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